読者インタビュー

2016.03.07

わたしの日刊工業新聞 活用法(2) サンシン社長・細貝信和さん

「毎日読むと道筋が見えてくる」

 サンシンはテープ式研磨装置の先駆け的な存在で、40年にわたってテープ式研磨装置を開発・販売してきた。高い収益力が特徴で、社長の細貝信和さんは日刊工業新聞社が主催する優秀経営者顕彰で日刊工業新聞社賞を受賞している。長年の読者である細貝さんに日刊工業新聞の魅力を語ってもらった。

-日刊工業新聞を読み始めたきっかけを教えてください。

 「大学を卒業し、三信特機製作所(現サンシン)に入社したが、すでに社長(父の細貝信三氏)が愛読しており、私も読み始めた。国内の製造業を中心にさまざまな企業の記事が掘り下げられていることに加え、記者が地元に密着して取材しており、全国の中小企業の記事をしっかりとりあげていることに感心した」

-どのような紙面や連載企画を読まれますか。

 「仕事に関係のある自動車や機械・航空機、電機・電子部品などの業別面は1面と同じようにしっかり読んでいる。連載企画では『不撓不屈』がおもしろい。今日の地位を築いてきた歴史や、現在、どのようなことに挑戦しているかなど、経営者にとって興味深い話が書かれている」

-日刊工業新聞を読み続ける魅力は何でしょうか。

 「他紙と比べると、現地の記者が自分の足で取材先に行き、生の情報をとってきているのが分かる。つまり、足で稼いでいる記事が多い。事業や経営にすぐに役立つ記事が多いとはいえないが、時代の流れを読むなど、長い時間軸の中で役立つ記事は少なくない。毎日、読むことで道筋が見えてくる」

-どのようにすれば日刊工業新聞はより読まれる新聞になりますか。

 「地方からの情報発信力をさらに強化すれば、政府が進める地方創生の礎になり、紙面の評価にもつながるはずだ。読み応えがある新聞になったが、引き続き記者のレベル向上を図ってもらいたい」

―ありがとうございました。


 

【略歴】細貝信和(ほそかい・のぶかず) 東洋大学理工学部機械工学科卒、1967年三信特機製作所(現サンシン)入社、87年社長。新潟県出身、70歳(2016年3月現在)。

【企業ファイル】

企業名

株式会社サンシン

代表者

細貝 信和氏

所在地

新潟県長岡市平島1-11

URL

http://www.kksanshin.co.jp/

事業内容

テープ式研磨装置の開発・製造・販売

  インタビュアー:新潟支局

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