モノづくり情報 広く収集

　モハラテクニカは「板金加工＋溶接＋機械加工」の一体加工により、半導体製造装置や非常用発電装置向け部品などを手がける。自社製品の鳥獣被害対策装置「ユーソニック」も展開し、堅調に受注を積み上げている。代表取締役の茂原亮太さんに、日刊工業新聞の魅力などを聞いた。

－新工場が完成し、3月から本格的に稼働します。

「新工場には超精密ファイバーレーザーマシンを導入した。極細ビームにより、微細形状の部品を加工できる。半導体製造装置向け超精密機構部品などの高付加価値品の新規受注につなげたい。また本社工場からマシニングセンター（MC）やフライス旋盤、研磨機などの機械加工設備を移設し、本社工場は板金加工の専用棟にした。板金加工と切削・研磨加工を融合した複合加工の強みをより発揮できるように工場を再編した」

－「ユーソニック」は、ユニークな製品ですね。

「イノシシや鹿、猿やカラスなどの鳥獣が嫌がる忌避音を発し、近寄らないようにする。高性能スピーカーを四つ搭載したハイエンドモデルの『4SP』のほか、『アッパー』『ミニ』の3機種を展開しており、ゴルフ場、農園、鉄道などで年間約100台を受注している。農作物の食害や敷地への侵入などが問題になっており、底堅い需要がある。電源がない場所で使えるようにしたり、遠隔操作できるようにしたりするなど、引き続き機能強化したい」

－日刊工業新聞のどこに魅力を感じていますか。

「製造現場のデジタル変革（DX）や新技術、生産設備などのモノづくり関連の情報を広く収集できることだ。また全国の中小企業の活動を取り上げており、頑張っている企業の記事を読むと刺激を受ける。取引先や協力会社などの記事が掲載されることもある。『載っていましたね』などと連絡すると、会話が弾む」

―よく読む面はありますか。

「事業に関連する『機械・ロボット』や『自動車・モビリティー』などの面をチェックしている。また2面も読んでいる。さまざまな政策の中から、製造業や中小企業にとって役立つ新たな支援策や税制優遇制度などの情報をピックアップして掲載しているので、参考になる」

－本日はありがとうございました。

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【略歴】10年専修大法卒、同年NCネットワーク入社。14年モハラテクニカ入社。21年代表取締役。群馬県出身、36歳（24年3月現在）。

【企業ファイル】

名称	株式会社 モハラテクニカ
代表者	茂原　亮太
所在地	群馬県高崎市矢島町326-1
URL	http://www.moharatechnica.co.jp/
事業内容	精密板金・レーザー・機械加工、金型設計・製作など

インタビュアー：群馬支局