読者インタビュー

2022.05.30

わたしの日刊工業新聞 活用法(84)株式会社マキノ 代表取締役・牧野 拳一郎 氏

モノづくり情報に新発見

 マキノは"即日板金"を掲げ、半導体製造装置や通信機器向け精密板金部品を展開する。月1万種類もの試作・特急品を、24時間稼働の工場でつくり続ける。1年前に量産品を手がけるバーコムシートメタルを買収し、試作から量産までの受注体制も整えた。代表取締役の牧野拳一郎さんに日刊工業新聞が役立っているかを聞いた。

―即日板金は業界内外で高く評価されていますね。

 「1969年に父で会長の攻が創業した時から、短納期にこだわってきた。約30年前に量産品から多品種・小ロットの試作品に軸足を移し、即日板金を掲げた。現在はIoT(モノのインターネット)による生産管理により、受注から最短1時間で仕上げられる」

―課題もあったでしょうね。

 「一つ一つ解消した。例えば即日板金のためには、さまざまな材質・板厚の材料を在庫しておかねばならない。このため、216種の材料をストックできる12段×18列の自動倉庫を設置した。また工場の稼働率が上がると出荷待ちが滞留したため、隣接地に物流倉庫『マキノパーツセンター』を置き、月4万件の出荷に対応できるようにした」

-買収によって受注のすそ野が広がりましたね。

 「現在はイントラネットを構築し、生産性の向上に取り組んでいる。また社内SNSを活用し、社員の融和を図っている。試作から量産まで一気通貫で対応できることを訴求し、業績を伸ばしたい」

-日刊工業新聞は事業に役立っていますか。

 「モノづくりを中心に取り上げている新聞はあまりないので重宝している。例えば日刊工業新聞の記事を読んだのがきっかけで、21年にレーザークリーニング装置と協働ロボットを組み合わせた金属酸化膜除去システムを導入した。大企業のニュースだけではなく、地場の中小企業も丁寧に取材しており、新たな発見がある。これからも情報収集に役立てたい」

さまざまな材料をストックできる自動倉庫(奥)
さまざまな材料をストックできる自動倉庫(奥)

-21年度の「第39回優秀経営者顕彰」(日刊工業新聞社主催)を受賞されました。

 「父が日刊工業新聞を愛読していたこともあり、常日頃から『この新聞に取り上げられるぐらいの経営者になれ』と言われていた。社長就任20年を迎える節目の年に受賞したこともあり、光栄だった。既存取引先だけではなく、新規からもお祝いの言葉が届き、日刊工業新聞の影響力を感じた」

-本日はありがとうございました。


【略歴】1995年早大教育卒、同年マキノ入社。2001年代表取締役。東京都出身、51歳(22年5月現在)。

【企業ファイル】

名称株式会社マキノ
代表者牧野 拳一郎
所在地東京都町田市小山ヶ丘3-10(町田工場)
URLhttp://www.kk-makino.co.jp/index.html
事業内容半導体製造装置・通信機器関連部品・その他の精密板金部品の製造

インタビュアー:本社販売局

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