読者インタビュー

2020.06.30

わたしの日刊工業新聞 活用法(61)株式会社ルケオ 代表取締役社長・𠮷村 健太郎 氏


𠮷村健太郎氏

記事で会話が盛り上がる

 「ルケオ」はラテン語で、光る、明るい、明白であるという意味。社名にこの言葉を冠し、少数精鋭の技術者集団が、光をコントロールする偏光板・波長板を生み出している。1966年に祖父が創業し、父は自社ブランド製品の開発に尽力した。そして3代目社長の𠮷村健太郎さんは、世界でオンリーワンの企業を目指している。日刊工業新聞の活用法などを聞いた。

 ―2枚の光学ガラスでフィルムを挟むタイプの偏光板・波長板のパイオニアとして知られています。高度な接着技術が求められますね。

 「偏光板はいろいろな方向に振動している光を規則的な方向にのみ振動するように変える製品で、偏光顕微鏡をはじめ、さまざまな光学機器に欠かせない。光学ガラスとフィルムに傷や凹凸がないかをレーザー干渉計などで最終検査した後、治具を用いて手作業で貼り付けている。用途に応じてフィルムの厚さや接着剤の種類が異なる。これらのノウハウは門外不出だ」

 ―知見を生かし、歪検査器も展開していますね。

 「ガラスやプラスチックなどの透明体の製品内部の歪みを観察・測定できる。性能を左右する光学ユニットを自社開発できるのが強みで、目視、半自動、全自動の3タイプを『LSMシリーズ』として展開している。特に全自動型はワンクリックで誰でも正確に測定できるため、人気がある」

 ―企業理念として「働きやすい職場からお客様のニーズに合った製品を積極的に生み出し社会に貢献する」と掲げています。そのためにどのような取り組みをしていますか。

 「全従業員と定期的に面談し、要望や困っていること、改善案などを聞いて、働きやすい職場づくりにつなげている。新型コロナウイルス感染症対策でも、どうしたら時差出勤やテレワークなどを問題なく導入できるかを、皆と一緒に考えた」

 ―日刊工業新聞はビジネスに役立っていますか。

多種多様な偏光板・波長板

多種多様な偏光板・波長板を開発している

 「商品市況面の主要材料・製品卸相場をチェックし、取引に影響があるかないかの判断材料にしている。産業総合紙なので、業界の新潮流や企業の動きを把握できるし、展示会や新製品の情報もありがたい。顧客に関する記事は営業担当と共有している」

 ―客先で記事掲載を話題にできますね。

 「そうすると会話が盛り上がる。記事を読んで『うちの製品を使っていただけるのでは』と、新規顧客を開拓したこともある。『新聞で読んだ』と言えるのでアプローチしやすいし、先方も掲載されてうれしいからか、しっかりと応対してくれた」

 ―本日はありがとうございました。

 


 

【略歴】自動車販売会社、文具メーカー勤務を経て、2004年にルケオ入社。13年に社長。東京都出身、44歳(20年6月現在)。

 【企業ファイル】

名称

株式会社ルケオ

代表者

𠮷村 健太郎

所在地

東京都板橋区大山金井町30番9号

URL

https://www.luceo.co.jp/

事業内容

偏光板、波長板、歪検査器、光学ユニットなどの開発・製造・販売

インタビュアー:本社販売局

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