読者インタビュー

2020.03.31

わたしの日刊工業新聞 活用法(58)日高グループ 取締役専務・日高 明広 氏


日高明広氏

情報発信し、仲間を増やす

 日高グループは、日高機械、田辺鉄工所、田鶴浜マシンウッドの3社で構成し、木工機械などの製造、工作機械のレトロフィットを手がける。多様な事業に日刊工業新聞が役立っているか、取締役専務の日高明広さんに聞いた。

 ―国産木材の利用拡大に貢献していることが評価されて、2019年に環境省から感謝状を受けました。

 「木工機械の開発、間伐材や端材を用いる独自の木材成形物『りんき』の提供、国産材のパネル工法・ボアズ事業などが評価された。木工機械では木材の脱水・加工装置が戦略機の位置づけ。木材を回転させながらマイクロ波を照射して内部から水分を抜き、その後、無水酢酸を加えて水分を含みにくくするアセチル化処理をする。大型木材を建材にするには手間や時間がかかる。例えば社寺仏閣の太い柱などは伐採後20年以上、自然乾燥する必要がある。それだけに採算もとりにくいが、こうした課題を解消できる。森林で育ちすぎた大木などをもっと利用できるようになる」

 ―林業振興や里山再生といった地域活性化につながりますね。脱水処理をした木材を〝環境木材〟として提案しています。

 「環境木材は腐朽菌が繁殖しにくく、腐りにくいため、有害な防腐剤を使わない。水分量の変動による収縮が小さいので、反りや割れも発生しにくい。無垢むく材のような風合いと工業資材としての耐久性、機能性を兼ね備えている」

 ―レトロフィットも需要が伸びていますね。

 「旧型の工作機械400台以上を保有しており、加工の目的や材料に合わせて最適な機械に再生している。投資を抑えて生産性を向上できるため、とても喜ばれている。レトロフィットであれば、堅牢なベッド鋳物といった貴重なパーツも長く活用できる」

 ―日刊工業新聞は事業に役立っていますか。

作業風景

木材をラップで包んで脱水・加工装置に投入する

 「木工機械のほか、アルミサッシ加工用特注機械、プラスチック加工向け数値制御(NC)位置決め装置、食品加工機械なども手がけているので、新技術や新製品の記事はどれも重要だ。人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)、ロボットの最新動向を把握するための情報源としても役立っている」

 ―情報収集だけではなく、情報発信もできます。

 「脱水・加工装置の記事は反響が大きかった。これからも情報発信で活用し、環境木材に取り組む仲間を増やしたい」

 ―本日はありがとうございました。

 


 

【略歴】1983年金沢工業大学工学部卒業。84年日高機械入社。2000年専務。石川県出身、57歳(20年2月現在)

 【企業ファイル】

名称

日高グループ

代表者

日高 明正

所在地

石川県羽咋郡志賀町字徳田す4(日高機械)

URL

http://www.hidaka.gr.jp/index.html

事業内容

木工機械と産業機械の設計・製造・販売、工作機械のレトロフィット

インタビュアー:金沢支局

バックナンバー