読者インタビュー

2019.09.30

わたしの日刊工業新聞 活用法(52)株式会社イナバ 代表取締役社長・稲葉 順 氏


稲葉 順社長

紙面にチャンスが潜む

 2019年夏に公開された映画「アルキメデスの大戦」。戦艦大和の乗組員が手にはめているのは、イナバが提供した軍手だ。看板製品の「13ゲージ軍手」は、一般的な軍手に比べて編み目が細かく、独自のプレーティング技術で内側に伸縮性の高い糸を編み込んでいるのが特徴。装着感が高いため、繊細さが求められる作業で重宝されている。代表取締役社長の稲葉順さんに日刊工業新聞の活用法などを聞いた。

  ―日刊工業新聞を読み始めたきっかけは。

 「2013年に幼児用の軍手の取材を受けたのがきっかけだった。当時、幼児用はまだ珍しかった」

 ―サイズはもとより、滑り止め付きや名入れなど多種多様な軍手を扱っていますね。ちなみに幼児用の売れ行きは好調ですか。

 「幼児・子供・婦人用の小さめサイズの軍手3双セットが人気だ。自社通販サイト『軍手工房.com』などを通じてコンスタントに月約700セットも売れている。幼稚園や保育園で芋掘りなどの体験学習に使われており、リピーターも多い」

 ―日刊工業新聞はビジネスに役立っていますか。

 「業界や分野ごとに情報をまとめて紙面を構成しているのでわかりやすい。軍手のメインユーザーである製造業をはじめ、さまざまな業界の動きが一読で把握できるため、助かっている。モノづくり関連だけではなく、新製品やネット通販関連の情報もチェックし、販促活動などにつなげている」

 ―お気に入りの面はありますか。

 「全国の中小企業や自治体の情報を収集できる『中小企業・地域経済面』が気に入っている。ほかのメディアではなかなか得られない情報が満載だ。どこにビジネスチャンスが潜んでいるかわからないので読み込んでいる。また『ロボット面』も好き。製造現場での活用事例が興味深い」

 ―中小企業・地域経済面では火曜日―金曜日に連載している「不撓不屈」が人気です。

 「毎週、楽しみにしている。中小企業が時代の荒波をどう乗り越えてきたのか、経営者が苦難を克服する姿、戦略を練り、ピンチをチャンスにして挽回する姿などが描かれており、読み応えがある」

看板製品の「13ゲージ軍手」

看板製品の「13ゲージ軍手」

 ―近年、情報収集方法が多様化しています。新聞とほかのメディアとの差はどこにありますか。

 「インターネットの情報は即時性があり、情報量も多い。だが、必要性や重要度を自分で判断しなければならない。新聞は重要な情報がコンパクトにまとまっており、信頼性が高い。日刊工業新聞は、知りたい業界のトレンドなどがよくわかる」

 ―本日はありがとうございました。

 


 

【略歴】1977年に専修大を卒業し、自動車部品卸問屋に入社。建築業などを経て82年に稲葉手袋工業(現イナバ)に入社。85年の法人化に伴って社長に就任。福岡県出身、65歳(19年8月現在)。

 【企業ファイル】

名称

株式会社イナバ

代表者

稲葉 順

所在地

福岡県久留米市北野町千代島313-4

URL

https://www.gunte-kobo.com/

事業内容

軍手の製造・販売

インタビュアー:西部支社

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