読者インタビュー

2018.09.04

わたしの日刊工業新聞 活用法(40)神埼工業 代表取締役社長・鶴 克也氏


「モノづくりが日本を支える」

  神埼工業は鋼材を曲げたり、複雑な形状に加工したりするベンディングロールを手がけている。船舶の外板や骨組みの加工などで使われる曲げ加工機だ。製造業で日本を支えることが国家繁栄の源になる。この信念を貫いている代表取締役社長の鶴克也さんに、日刊工業新聞の活用法などを聞いた。

  ―1952年に父の幸吉氏が創業した「鶴鉄工所」が前身です。子供のころから現場に出入りし、モノづくりに親しんでいたそうですね。

 「職人さんに工具を渡したり、加工している姿を見たりしていた。日刊工業新聞も父が購読していたので、自然と手にして読んでいた。当時は小学生だったが、『将来、商売人になりたい』と思っていたので、経営者の人物像が描かれている記事に興味があった。いわば読者歴は約50年だ。機械メーカーということもあり、機械面は必ずチェックしている」

 ―会社を継ぐために他社で修行した後、経営は火の車でしたが、火中の栗を拾う覚悟で入社されました。営業の先陣を切って受注を重ね、入社から18年目の2000年に社長を継ぎ、その3年後に念願の無借金にこぎ着けました。

 「20〜30代は本当に苦しかった。会社を立て直すために奔走した。こうした経験もあり、中小企業・地域経済面で連載されている『不撓不屈』には共感を持てる。経営者の苦労が描かれており、あらためて『私も頑張ろう』と奮起させてくれる。また、この面には全国の中小企業が掲載されており、身近に感じるので楽しみにしている」

 ―就任時に「社長が誰よりも働くこと」を誓い、現在も月の半分近くは全国を飛び回っています。日刊工業新聞は営業の役に立っていますか。

 「新規顧客を探すための情報源にしている。例えば工場増強の記事などがすごく役に立っている。設備投資の内容や新規事業の情報を収集できるのが大きい。受注につながったこともある。社員の参考になる記事を回覧したり、顧客の記事を張り出したりもしている」

  ―近年、神埼工業も積極的に設備投資していますね。

 「設備を新しくしていかないと、競争力がなくなる。高性能の加工機を開発し、高効率で生産したい。モノづくりこそが、産業界や地域経済を活性化し、ひいては国民のためになると信じている」

  ―鋼材は曲げても信念は曲げない。社員にも信念が伝わっていると思います。本日はありがとうございました。


 

【略歴】  鶴 克也(つる・かつや) 1980年学習院大法卒。82年神埼工業入社、86年専務、2000年社長。     佐賀県出身、60歳(18年7月現在)

 【企業ファイル】

名称

神埼工業株式会社

代表者

鶴 克也氏

所在地

佐賀県神埼市神埼町鶴3318

URL

http://kanzaki-industry.com/

事業内容

ベンディングロールなどの鍛圧機械の製造・販売

インタビュアー:西部支社編集部

 

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