読者インタビュー

2016.09.07

わたしの日刊工業新聞 活用法(10) 河合電器製作所社長・佐久真一さん

「社員研修で新聞の読み方講座」

 河合電器製作所は、包装機械などに使われるヒーターの開発・設計から製造、販売まで手掛ける。最近は従来の顧客に加えて、半導体や医療など、これまで取引がなかった分野で採用が増えているという。新分野の開拓にあたり日刊工業新聞を製品開発や営業にどう活用しているか、社長の佐久真一さんに聞いた。

-日刊工業新聞との出会いを教えて下さい。

 「先代の父親の頃から購読しているので、つきあいは長い。ただ私は大学卒業後、他の会社に11年間勤めた後、当社に入社した。しっかりと読み始めたのは、それからだ」

-特に興味を持って読んでいる記事はありますか。

 「経営者を取り上げた『デジタル』や『座標軸』といったコラムや、新社長を紹介する『さあ!出番』をよく読んでいる。技術開発のニュースや同業他社の動向にも当然関心はあるが、それ以上に、他の企業の経営者が普段どのようなことを考え、どのような心持ちで経営に携わっているかに興味がある。コラムにある経営者の何気ない言葉は、後日掲載される経営ニュースと関わってくることもあるため、見逃せない」

-ビジネスや経営にどう役立てていますか。

 「以前、当社のヒーターは家電向けが大半だった。しかし現在は用途が包装機械や半導体、医療などに変わっており、かつ、これまでの下請け的な仕事から、『顧客といっしょに開発する』という企画開発の側面が強い仕事に変わりつつある。そうしたなかで当社は人材教育の一環として社員研修で新聞の読み方講座を実施している。新聞を読むことで技術開発に関する情報収集能力を高められる。新聞は顧客といっしょに仕事を進めていくための大事な情報源でもある。コミュニケーション能力を強化し、顧客との関係構築や人間的な成長につなげていけたらいい」

-紙面への期待や要望があれば教えて下さい。

 「日刊工業新聞の強みは、中小企業の個々の動きを細かく報道していることにあると思う。ただ、こうした報道は一部の人にしかわからない表記をしがちで、読者にある程度の知識や経験が必要になる。今後、若い人に読んでもらうためには、用語の説明をしたり、わかりづらい表現を避けたりするなどの配慮がより必要ではないか。決算記事などでは記者によって書き方が違うこともあり、書き方の共通化を徹底していただけると読者はありがたい」

-ありがとうございました。


【略 歴】佐久真一(さく・しんいち) 1989年(平成元年)東京理科大学理工学部機械工学科卒業、同年山武ハネウエル(現アズビル)入社、2000年に河合電器製作所入社、2007年から社長。愛知県出身、51歳(2016年8月現在)。

【企業ファイル】

名称

株式会社河合電器製作所

代表者

佐久 真一氏

所在地

 愛知県名古屋市天白区中平1-803

URL

 http://www.kawaidenki.co.jp/index.html

事業内容

電気ヒーターの開発・設計・製造・販売

インタビュアー:名古屋支社販売部

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