読者インタビュー

2018.05.30

わたしの日刊工業新聞 活用法(37)大阪工作所取締役製造部部長・川田洋平氏

「興味が湧くきっかけに」

  大阪工作所は工作機械のスピンドルユニット、航空機の胴体・主翼向け部品などを手がけている。モノづくりのまち・東大阪の中でも高精度加工には定評があり、経済産業省・中小企業庁の「元気なモノ作り中小企業300社」に選ばれている。取締役製造部部長の川田洋平さんは、産業界の動向を知るべく、日刊工業新聞を読み始めた。読者1年目の川田さんに魅力や活用法について聞いた。

  ―日刊工業新聞が他紙と異なる点はどこでしょうか。

 「一般紙の産業面は1―2ページほどですが、日刊工業新聞は工作機械の情報などを詳しく載せていますね。航空機や自動車の企画もあり、参考になります」

 ―仕事の役に立っていますか。

  「以前、富山県の企業が開発した横型マシニングセンターが紹介されていました。ちょうど機械を増設したいと考えていた時で、メーカーのサイトを閲覧しました。記事によって選択肢が広がりました」

 ―よく読まれる企画はありますか。

  「機械面で連載している『モノづくりの達人』を楽しみにしています。どの分野でも達人はいますが、どう仕事をしているのか、興味が尽きないですね。仕事は異なりますが、モノづくりにおける考え方や心の持ち方、仕事に対する意識などを見習いたいです。達人は仕事に対して真摯であろうとするからこそ道を究められる。つい楽をしたがってしまいますが、達人になれるように『頑張らなあかん』と自分を叱咤しています」

  ―紙媒体のどこに魅力を感じていますか。

  「インターネット上のニュースは自分から能動的に情報を探すため、ほしい分野の情報は収集できるものの、関心がない分野の情報は得られない。一方、紙面の情報は関心がなくても自然と目に入るため、これがきっかけになって興味が湧くことも少なくないですね」

  ―最近、気になる記事はありますか。

  「人工知能(AI)を用いた情報分析の記事が目につきますね。将来、生産計画や工程管理にAIを活用できれば、今よりも仕事がスムーズになりそうです。効率化することで、営業や技能教育などにもっと時間を充てられるようになる。AIに置き換えることにより、できることが増えますね」

  ―今後、どのような記事を読みたいですか。

  「とことん突き詰めた内容の記事を読みたいですね。仕事柄、工作機械や刃物、工具類の使い勝手などを比較する企画とかも面白そうですね」

  ―ありがとうございました。


 

【略歴】  川田洋平(かわだ・ようへい) 2002年高野山大学文学部卒。03年大阪工作所入社、13年機械課課長、17年取締役製造部部長。大阪府出身、40歳(18年5月現在)。

 【企業ファイル】

名称

株式会社大阪工作所

代表者

赤松則秀氏

所在地

大阪府東大阪市中野南1-34

URL

http://www.osaka-kousaku.co.jp/

事業内容

工作機械、航空機などに用いる金属部品・治具の設計・製作

インタビュアー:大阪支社東大阪支局

 

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