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読者インタビュー

2017.09.19

わたしの日刊工業新聞 活用法(30)岡山理科大学工学部機械システム工学科衣笠研究室教授・衣笠哲也さん

「接点ない分野知るおもしろさ」 

 ムカデのようにくねくね走るロボット。無数の足を回転させているだけなのに、多くの節を持つ形状の柔らかさで、知能があるかのように障害物を乗り越えたり、回避したりする。生物の身体に備わる力学的特性を利用したロボットを開発する岡山理科大学工学部機械システム工学科教授の衣笠哲也さんに、日刊工業新聞の活用法をうかがった。

 -日刊工業新聞を読み始めたきっかけを教えてください。

 「そもそも引用された記事を部分的に読むことはあっても、日常的に目にする機会は少なかった新聞だが、人に勧められて読んでみると大手紙や地方紙と違って、特殊で専門的な記事が掲載されていておもしろかった」

 -研究にどのように役立っていますか。

 「ロボットが専門なので、ロボット面はもちろん、自動車面、電機・情報面などの記事はとても参考になる。専門的でタイムリーな題材が取り上げられていたり、新技術が紹介されていたり。自分が知らないこと、知っていても知識が充分でなかった事柄でも、一般紙と違って専門性が高く、深いところまでよく理解できる」

 -情報収集はどうされていますか。

 「普段は新聞やインターネットなどから情報収集しているが、学会に出席していろいろな人と話をするのは、貴重な情報収集の機会になる。日刊工業新聞から得た情報をもとに『あれはどうなの?』と、学会で記事に関わっている研究者たちに疑問をぶつけると、話の糸口になるし、場が盛り上がる」

 -インターネットと新聞をどのように使い分けていますか。

 「ネットは、ある程度見るサイトが決まっているため、チェックする情報が偏りがちになる。また大手紙はロボット開発に使えるような専門的で細かい技術の話までわからない。一方、日刊工業新聞には、われわれが接点を持たない分野の多様な情報が載っていて、紙面から一目でチェックすることができる。突っ込んだ内容や派生的な事柄、地味だが技術的にマニアックな話題も取り上げられていてためになる」

 -最近、特に印象に残った記事は。

 「清掃用のゴンドラを使った高所作業の様子をさらに高いところから撮影した写真連載『一瞬の涼』が8月中頃に掲載されていた。東京スカイツリーや明石海峡大橋は訪れたことはあるが、作業中の様子を上から見るなんてことはできない。鳥のような視点とともに、ゴンドラの機能などの技術的な説明が印象に残った」

 ―ありがとうございました。


【略 歴】 衣笠哲也(きぬがさ・てつや) 1999年大阪府立大学大学院工学研究科博士後期課程修了(機械システム工学専攻)、同年津山工業高等専門学校助手、2002年 岡山理科大学講師、08年同大准教授、15年同大教授。岡山県出身、45歳(2017年9月現在)

【研究室ファイル】

名称

岡山理科大学工学部機械システム工学科衣笠研究室

代表者

衣笠哲也氏

所在地

岡山市北区理大前1-1

URL

大学URL:http://www.ous.ac.jp/

研究室URL:http://www.mech.ous.ac.jp/robotics/

研究内容

受動歩行メカニズムに基づく2足歩行機の研究。身体の力学的特性を活かした多足類ロボットに関する研究。災害現場や惑星などの極限環境における移動機構、柔軟全周囲クローラの研究。

インタビュアー:大阪支社岡山支局

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