読者インタビュー

2017.01.05

わたしの日刊工業新聞 活用法(18)  未来航路社長・河原隆一さん

「技術連携先を探す情報源に」 

 港の景観を良くすることが使命-。未来航路はグッドデザイン賞を受賞した車止めをはじめ、発光ダイオード(LED)標示灯、無線操縦式ゴミ回収船などの港湾用品を生産する。一方で運動機能を高めるトランポリンといったユニークな製品も生み出している。開発力を武器に独自路線を突き進む社長の河原隆一さんに日刊工業新聞の活用法を聞いた。

 -購読を始めたきっかけを教えてください。

 「15年ほど前に試読し、『作る』に重点を置いた紙面構成が目についた。他紙を購読していたが、当社にとって参考になると感じたことが購読のきっかけとなった」

 -どんな紙面を特に読んでいますか。また他紙と比べてどんな違いを感じますか。

 「新たな工作機械の情報や展示会の開催情報など当社にとってダイレクトな情報は自然と目に入る。また、曜日ごとに決まったテーマで構成している『モノづくり面』は深掘りした内容で勉強になる。記事だけでなく、一般紙では見られない産業紙ならではの広告にも目を通すようにしている」

 -記事を社内でどのように活用していますか。

 「参考になる記事は切り抜いて関係する社員に渡し、社内の情報交換の材料に使っている。当社と関連の深いモノづくりに関わる情報を中心に構成しているので、社員には日ごろから目を通すように伝えている」

 -経営やビジネスには、どのように役立てていますか。

 「気になった記事や広告の掲載先へ実際にアプローチすることもある。当社の場合、新たな製品を開発する際、他社と技術的な連携が必要になるときがある。インターネットから入ってくる情報もあるが、アプローチする前にどんな会社かを事前に把握する上でも参考になっている。他紙では得られない情報を得られることもメリットと思う」

 -今後の紙面づくりへの要望をお聞かせください。

 「これまで同様、モノづくりに関する情報を発信し続けてほしい。『新しい情報を取り入れよう』というきっかけを作る意味でもメディアが発信する情報は参考になる。その中でも日刊工業新聞がビジネスにつながる情報を届けることで、新たな経済の動きにつながるのではないだろうか。他社とは異なる視点でこれからも紙面を展開してほしい」

 -ありがとうございました。


 【略 歴】河原隆一(かわはら・りゅういち)1972年八幡大学(現九州国際大学)法経学部卒。73年都市開発研究事務所入社。87年未来航路を設立、現在に至る。福岡県出身、69歳(2016年11月現在)。

【企業ファイル】

名称

 未来航路株式会社

代表者

 河原隆一氏

所在地

 福岡県糸島市志摩松隈297番5

URL

 http://www.miraikouro.co.jp/

業種

 港湾・漁港用車止め、縁金物、ステンレスグッズ、LED標示灯、
ラジコン式ゴミ回収船、トランポリン、バーベキューコンロの製造・販売

インタビュアー:西部支社編集部

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