読者インタビュー

2016.12.20

わたしの日刊工業新聞 活用法(17) 山田マシンツール社長・山田雅英さん

「自社の専門技術を発信できる」 

 山田マシンツールは、刻印機や工業用マーキング機器・専用機の設計、製造、販売などを主力とする。「工程集約」をキーワードに、多種少量生産化が進む日本の製造業にエッジの効いた商品群を提供する。マーキングに関しては自社製品に限らず、顧客に最適なソリューションを提案できるのが強みだ。若い頃から日刊工業新聞に馴染みがある社長の山田雅英さんに、その魅力を聞いた。

 -日刊工業新聞との出会いはどのようなものでしょう。

 「じっくり読むようになったのは当社を継いでからだが、出会いは大学卒業後、大阪の企業で働いていた頃にさかのぼる。勤め先の社長から言われた『1日4食とりなさい』という言葉が心に刻まれている。その意味するところは『1日3食のほか、ご飯を1食いただくのと同じ時間を、自分の身になる活字を読むことにあてる習慣をつけなさい』ということだ。その活字の中に日刊工業新聞もあった」

 -特に興味を引かれる紙面や連載企画は。

 「最終面の『深層断面』は、世の中で話題になっていて、自分が疎いと感じている事柄をきれいにまとめている。凝縮された内容で非常に勉強になる。地域経済面の連載企画『不撓不屈』も面白い。知っている企業が取り上げられていると、つい読みこんでしまう。当社が属する機械関係はもちろんだが、自動車や鉄鋼関係など、お客さまに関わる記事は目を通す。経営計画や製品開発などを知る情報源として活用している」

 -弊社の雑誌も併読されていると聞きます。

 「技術専門誌『機械技術』『機械設計』を定期購読している。特に工場は専門知識が業務上必要なため、役に立っている。当社は専門技術を売りにしている面もあり、新聞や雑誌は情報を受信するだけでなく、広告や記事などを介して自社技術を発信するメディアと捉えている」

 -日刊工業新聞の紙面づくりに対して要望はありますか。

 「月曜の1面で理系女性の活躍を取り上げる連載企画『リケジョ小町』は面白い。だが、もっと中小企業の女性をとりあげても良いのでは。先日、他社を工場見学した際に、いきいきと働く女性工場長の姿を見て強さを感じた。中小企業の女性を取り上げると、もっと厚みが増すのではないだろうか。日刊工業新聞は偏りの無い視点で書いているのが強みだと感じる。これからもそのスタンスを続けて欲しい」

 -どうもありがとうございました。


 【略 歴】 山田雅英(やまだ・まさひで) 1981年(昭56)日本大学経済学部卒、同年カツヤマキカイ入社。85年山田マシンツール入社、2006年社長。東京都出身、59歳(16年11月現在)。

【企業ファイル】

名称

山田マシンツール株式会社

代表者

山田雅英氏

所在地

東京都台東区台東1丁目23番6号

URL

http://www.yamada-mt.co.jp/index.html

事業内容

刻印機の製造・販売、工作機械・各種工具の販売、輸入工具・装置の販売

インタビュアー 東東京支局 

 

 

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